歯科について
歯科には歯だけでなく、お口の中全体の健康を回復したり、維持したりするという役割があります。例えば歯周病は歯をむしばむことはありませんが、歯を支える歯ぐきや顎の骨を溶かしてしまう病気です。
口腔内環境が整っていないと食べ物をよく咬むことができず、大きなままの食べ物を飲み込むと消化するために内臓に負担がかかります。また咬み合わせが悪いと全身のバランスが崩れでしまう原因にも。口もとは目に次いで目に留まりやすい場所でもあるので、見た目が悪くなるのも問題です。歯科はこれらの問題から患者さんを守っています。
一口に歯科での診療といっても、その分野にはさまざまなものがあります。例えば虫歯を治療する一般歯科、子どもの歯やお口を守る小児歯科、悪化すると周辺組織が溶けて歯が抜けてしまう歯周病治療、歯並びを治す矯正歯科、失った歯を補うインプラントや入れ歯、見た目を美しくしたい人のためにインレー（詰め物）やクラウン（被せ物）を入れる審美歯科やホワイトニング、虫歯や歯周病を未然に防ぐ予防歯科。さらにインプラントを利用した矯正治療や、クラウンを利用した咬み合わせ治療などもあり、これらは密接にかかわり合っています。
歯科医師によって得意な分野は異なっています。最近ではそれを前面に押し出し、矯正に特化した歯科医院や、インプラントに特化した歯科医院なども登場してきました。中には女性をターゲットにし、美容や審美歯科に特化した、デンタルエステと呼ばれるサロン的な歯科医院も出てきています。
歯科の主なお仕事には歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士といった種類がありますが、いずれの職種でも就職先を探す際にはまず、その歯科医院の専門分野を調べることをおすすめします。予防歯科に力を入れている歯科医院ではPMTCが多用されており、歯科衛生士の活躍するシーンが多いなど、働き方のスタイルが変わってきます。
ご自分の得意分野と、活躍したい分野がマッチするお仕事に就けるようお手伝いさせていただきますので、まずはご相談ください。
歯科の求人事情
歯科は歯や口腔内の疾患の診察や治療を行う他に、歯に関する衛生指導なども行います。歯科の診療科目には、歯科以外に歯を正常な位置に移動させる矯正歯科・小児を専門に治療する小児歯科・顎口腔領域の外科処置を行う歯科口腔外科などがあります。診療科目では歯科が最も多くなっていますが、歯科以外に矯正歯科や小児歯科を併設する歯科医院や大学病も少なくありません。その他に、審美歯科・高齢者歯科・口腔内科などを設けている場合もあります。
歯科医師・歯科衛生士・歯科助手などの歯科に関する仕事をする人は、診察や治療を行う歯科医院や病院などに勤務をすることになりますが、職種によって給与などが異なり、歯科医師の平家的な給与は30万円から50万円で年収は500万円から800万円、歯科衛生士は給与が25万円前後で年収が350万円から400万円くらい、歯科助手は給与が20万円前後で年収が300万円くらいとなっています。しかし、勤務先や勤務形態に加えて、本人の実務経験などのも考慮されて給与が決まりますので、実際の待遇は個人ごとに違ってきますので、求人に応募する際に具体的な給与や年収について確かめておくようにしましょう。
通常は常勤として歯科医院などに勤務をして、決まった時間だけ働いて給与を得ることが多くなっています。余分に働いた際には残業代が支給されたり、資格に応じて手当てがあります。診察する時間が長時間に及ぶ場合は、シフト制が設けられていたり、休日出勤の手当てがあります。企業に勤める会社員と同じように、賞与が支給されたり有給休暇が取得可能であるのがほとんどです。
正社員として勤務する求人が多いのですが、決められた時間だけで働く非常勤の求人もあります。非常勤として働く場合は相談の上で働く時間を決めて、働いた時間に応じて給与が支払われることになります。家庭の事情などで、働く時間が制限されてしまう人にとっては、働く時間を選ぶことができる非常勤は働きやすいスタイルでしょう。
そもそも歯科とは？
歯科とは歯や歯に関連した場所の疾患を扱う診療科で、虫歯や歯周病などの歯の治療を行う他に歯の健康を保つための指導なども行います。
歯科の処置を行う場所として最も多いのが歯科医院ですが、治療内容や規模はそれぞれの医院によって大きく異なり、歯科医師一人で開業している所から、歯科医師・、歯科衛生士・歯科助手など複数のスタッフで構成される大規模な歯科医院もあります。診療は歯科医師を中心として行われて、歯科衛生士が診療の補助的業務を行い、歯科助手は診察に受付や事務処理などを行います。歯科に関する基礎的な知識や技術などはどの歯科医院でも共通ですが、具体的な業務については歯科医院ごとに違いますので、他のスタッフとの連絡を密にして、円滑に作業を行えるようにする必要があります。
歯科医師や歯科衛生士として働くためには、国家資格を取得する必要がありますが、歯科助手については資格を取得する必要はありません。しかし、歯科助手としての能力を認定する民間資格を取得していると、就職する時に有利になることがあります。歯科に関する一般的な求人内容は、歯科医院の正社員を募集するものです。歯科医院の診療時間内が勤務時間となりますので朝から夕方まで勤務して、土日や祝日などは休みとなります。もしも、診療時間が夜遅くまで及んだり、土曜日や日曜日も診療する場合には、複数の人たちでシフト制を組んだり休日手当てなどが支給されます。正社員として採用される場合は、勤務状況に応じて有給休暇が設けられたり、決められた時間外の勤務については残業手当が支給されるようになっています。雇用保険や労災保険などの保険については加入していることが多いのですが、働く前に確認をしておくようにしましょう。
歯科で働くためには専門的な知識や資格が必要となるために、実務に関して未経験であったり、何らかの事情でブランクのある場合でも就職が可能ですので、歯科に関する勉強をした経験や実績のある人は積極的に、歯科に関する仕事を探してみると良いでしょう。
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