歯科医師は、歯科医師法によって歯科医療することが許可されている人のことです。
歯科医師に関する法律は明治時代に定められて以降、昭和23年に現在の歯科医師法が施行され、歯科医師の免許・歯科医師になるために国家試験・歯科医師の職務などについて具体的に決められています。
歯科医師になるためには、厚生労働省により指定された歯科大学や大学の歯学部において6年間の教育を受けた後に、歯科医師の国家試験に合格して、歯科医師資格を取得する必要があります。
そして、2006年以降は歯科医師の資格を取得した後に、指定された病院や診療所において1年以上の臨床研修をすることが義務付けられるようになっています。
内科学や外科学などの医学の分野についても学ぶことになりますが、治療行為を行えるのが歯科治療に限られています。
このように時間と労力を使って勉強をしなくては歯科医師になることが出来ないのですが、歯科医師の数が多過ぎるとの指摘もあります。
実際にコンビニエンスストアよりも歯科診療所の数の方が多いという事実もあり、他の歯科診療所と差別化しなくては経営を健全化することが出来なくなっていますので、開業する時間を長くしたり他にはない診療内容を追加するなどにして、個性を出そうとする歯科診療所も増えるようになりました。
そのため、実際の歯科治療を行う医師の勤務時間も多様化する傾向にありますし、治療技術などに関しても他にはない独自の技術が要求されるようになっています。
しかし、実際に診療を行う歯科医師は、年代別の偏りが大きいために若い世代の歯科医師が少ないのが特徴となっているため、将来は歯科医師の数が少なくなって行くことも予想されています。
また、少し前までは男性の歯科医師がほとんどだったのですが、若い世代になると女性の比率が高くなっていますので、今後は女性の歯科医師も当たり前となって、女性が活躍しやすい分野の一つになる可能性があります。
